焦点距離と手ブレ限界シャッタースピード

一般的には、1/(焦点距離)秒が手ブレ限界のシャッタースピードといわれています。つまり焦点距離200mmの望遠レンズを35mmカメラに装着して撮影する場合、手ブレを起こさないためにはシャッタースピードを1/200秒より速い値で適正露出が得られるように絞りの値を設定してあげなくてはならないということです。まあこれは個人差がありますから、あくまでも参考にしかならないのですが。
問題はこれをAPS-Cに当てはめた時、分母の値を実焦点距離にしていいのか、それとも35mm換算の焦点距離を分母とするのかということで、つまり、焦点距離200mmのレンズをKissDNに装着して撮影した場合、手ブレしない限界のシャッタースピードは実焦点距離を基にした1/200秒なのかそれとも換算焦点距離を基にした1/320秒なのか、ということです。これ、撮影条件によっては結構大きいですね。
KissDNの場合、高感度でもノイズは少ないのでシャッタースピードを上げて手ブレを防ぐことは可能なのですが、それでは動きを表現する写真*1を撮りにくくなります。その場合、動きを表現するのにちょうど良いであろうシャッタースピードから適切な焦点距離を選ぶことになると思うのですが、なんせこれからレンズを買う人なので、レンズを選ぶ際に参考となるシャッタースピードの値が欲しいと思うのです。
ちなみに次に購入予定のレンズEF135mmF2Lを選んだ際には、換算焦点距離を基にした1/216秒という値を頭に入れて選んでいます。これは動きのある被写体を撮るというよりは静止した被写体を主に狙うつもりなので単純に1/200秒程度のシャッタースピードは簡単に稼げると思ったからです。これより焦点距離の長いレンズとなると手ブレ補正機構が欲しいかなと。
そんなことを考えていると、望遠ズームなら現在不具合が出ているというEF70-300mm F4-5.6 IS USMあたりは広角端の70mmでISが使えるのはなかなか面白いかなあと思います。EF28-300mm F3.5-5.6L IS USMはちょっと高価過ぎるし。あとIS付きの標準ズームだとEF28-135mm F3.5-5.6 IS USMあたりかな。この先この辺のレンズも視野に入れておくといいかもしれません。

*1:シャッタースピードを上げると動きが止まってしまう