トム・ボンバディル

「トムと、トムの愛するひとのためのきれいなおもちゃだ! ずっと昔、これを肩にとめていたあの人は美しかった。今度はゴールドベリにこれをつけさせよう。わたしたちはあのひとのことを忘れやしないぞ!」

トム・ボンバディルが、塚山で塚人に捕らわれたホビットたちを救出した後、宝の山から、青い石の嵌ったブローチを取り上げ、遠い昔のことを思い出しながらいった言葉です。
ずっと昔、これを肩にとめていたあの人は美しかった。
これは、誰のことを指すのでしょう。まあ、トム・ボンバディル自体が、かなり不思議な存在であるのですが。
個人的には、中つ国の黎明期に、中つ国を照らす星々を作った、ヴァルダ*1のことかなぁと思いますが、勿論、根拠はありません。もしかしたら、ルシアンかもしれませんね。塚山がドゥネダインの王家の墓であることを考慮に入れると、この方が妥当かも。
ちなみに、フロドが、「エルベレス! ギルソニエル!」と叫ぶシーンがありますが、これは、ヴァルダを指す言葉です。

*1:神に仕える精霊たちのうち、特に力が強い者たちをヴァラールと呼びますが、その1人です。天の星々の運行を司っています。