サド・ジョーンズを聴く

「The Magnificent」。
春の訪れ。草木は淡く色づき、虫たちはそっと動き出す。春の到来を待ち焦がれていた鳥たちの囀り。サド・ジョーンズのトランペットは、野に咲き乱れる花のよう。色鮮やかにして、その手触りは柔らかい。
「Thedia」。バリー・ハリスの、ビー玉のようにきれいなイントロに続く、シンプルでやさしさ溢れるテーマが印象的。ビリー・ミッチェルのテナーは力強く歌い、控えめながらもしっかりと演奏を支えるパーシー・ヒースのベース。そして、喜びの歌を高らかに歌い上げるサド・ジョーンズ。素晴らしいの一言に尽きる。
国内盤は、「ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ」(ASIN:B0000253DA