日本vs.フランス

ああ、もう、いい試合できるじゃない。特にセンターの山村が良かった。最近のインタビューなんかでも将来を見据えた発言が出ていたけど、プレーにもそれが表れていたし、声も良く出ていた。セッター宇佐美も、速攻もレフトを絡めたコンビプレーも使えていたし、多少サーブレシーブが乱れても、勇気を出して速攻を使えていた。この辺が、中国戦あたりで出来ていれば、全然違う展開になっていただろうなあ。
ただ、今日の第5セット、やはり日本の弱さが出たと思う。タッチネットのミスが連続したのもそうだし、折角チャンスボールが来たのに、レシーブがそのまま相手コートに返ってしまったり、お見合いしてしまったりするのもそうだし、終盤、宇佐美のサーブミスもそうだ。サーブミスについては、総本数にしたら減ったかもしれないけど、一番大事なところでミスをしてしまう。開き直ってプレッシャーがあまりかかっていない今日の試合でこういったミスが出てしまう。この辺が田中監督の言う経験不足なんだろう。
オリンピック最終予選のような追い込まれた状況でのプレッシャーを克服できるのは、沢山の練習と試合経験を基にした自信と信頼だけだと思う。次のオリンピックへ向けては、協会一丸となって、そういう環境を整えてやって欲しい。
山本隆弘は今日も本調子を取り戻せなかったなあ。コースを狙いすぎているという指摘もされていたけど、確かにここ数試合はスパイクにあまり体重が乗っていない感じだった。もともと、パワーヒッターというよりはキレで勝負するタイプだと思うけど、それでも、イマイチだった。腰痛が再発しているのか、それとも、疲れがたまっているだけなのか。まあ、いずれにしても、第2戦以降、山本隆弘をちょっと使いすぎたツケが回ってきてるよね。
女子と比べてダメだといわれてきた男子全日本で、結果もダメだったけど、今日の山村のようなプレーを見てると、やっぱり、明日もその後も応援したくなるなあ。明日でこのチームは一旦解散になるけど、この中から何人かは次のオリンピック予選に向けて、全日本に残る再度選出されるだろうし、つまり、もう、次のオリンピックに向けてのバレーボール男子全日本はスタートしているわけだ。