〜を聴く

ダイナ・ワシントンを聴く

「Dinah Jams」。スタジオで聴衆を前に繰り広げられたセッション。 「Lover, Come Back To Me」。ダイナのボーカルに続く、クラーク・テリーの余裕綽々のプレイは見事。ハロルド・ランドのテナーを挟んで、ブラウニーのソロが展開されるが、クラーク・テリー…

ビル・エバンスを聴く。

「Consecration The Last」。サンフランシスコ、キーストン・コーナーでの実況録音。 エバンスの晩年の愛奏曲、「Up With The Lark」。アナウンスと拍手と歓声の中で、そっとピアノを爪弾くエバンス。優しい音色がそっと拍手をかき消す。ベースとドラムスが…

ケニー・ドーハムを聴く

「Afro-Cuban」。若きドーハムの快演。ポテト・バルデスのコンガが強烈。「Minor's Holiday」。4管のアンサンブルも見事。ドーハムの発するトランペットの音色は、限りなく細く、鋭い。そして、「The Villa」。マイナー調の美しいテーマ。ドーハムの、糸の…

ミシェル・ペトルチアーニを聴く

ペトルチアーニを聴く。「Trio In Tokyo」。 ペトルチアーニが書いた最も美しい曲であろう、「Home」。フレーズを少しづつ変化させながら、クライマックスに向けて盛り上がって行くピアノ。スティーブ・ガッドとアンソニー・ジャクソンの堅実なバッキングに…

ミシェル・ペトルチアーニを聴く

ペトルチアーニを聴く。「Live At The Village Vanguard」。トリオでの演奏。演奏スタイルは、晩年のビル・エバンスを基本にしながらも、より、力強い。エバンスほど耽美的ではなく、タッチもより明快で、クールな演奏が心地よい。「To Erlinda」は、彼の最…

デューク・エリントンとジョン・コルトレーンを聴く

「Duke Ellington & John Coltrane」を聴く。偉大なるエリントンのピアノ。反響を繰り返し、増幅されつつ、心の奥にゆっくりと沈んでゆく。そして、コルトレーンのサックスが、ただシンプルに泣いている。 国内盤は、「デューク・エリントン・アンド・ジョン…

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを聴く

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを聴く。「The Velvet Underground & Nico」。自らの名を芸術作品と騙ったアンディ・ウォーホルが、ジャケットで自己主張するというごく当たり前のことを許さなかった。ロックンロールがポップスに昇華してゆく段階で、削…

フレッド・ハーシュとビル・フリーゼルを聴く

フレッド・ハーシュとビル・フリーゼルの「Songs We Know」を聴く。絶対的なリラクゼーションの中にある微妙な緊張感。「It Might As Well Be Spring」。ブラウニーの絶対的な名演が遺されているこの曲。空間に、音というピースをはめ込んで行くような演奏が…

ジャコ・パストリアスを聴く

ジャコの「Word Of Mouth」を聴く。「Three Views Of A Secret」でトゥーツ・シールマンスのハーモニカとバックのボーカルの「えーあーおー」という奇声の絡みは絶妙。続いて、「Twins」に移行。「Reza」でのピーター・アースキンのドラムは見事の一言。お得…

エリック・ドルフィーを聴く

ドルフィーを聴く。ブッカー・リトルと演った「Far Cry」。「Tenderly」ではアルトで独奏する。多くのプレイヤーが名演を残している、珠玉のスタンダード。そこにあるのは、美しい音楽に対する、無垢で真摯な姿勢のみ。ドルフィーのバラードといえば、「Last…