ミシェル・ペトルチアーニを聴く

私が購入したのは輸入盤ですが、中身は一緒みたい。

Personel

track

  1. TUTU
  2. The King Is Gone
  3. Looking Up

ペトルチアーニとマイルス・デイヴィスの弟子たちとの、和気藹々としたジャムセッション。ライブレコーディングで、録音年は1994年。ビレリ・ラグレーンの参加が注目。
メンバーからも大体想像がつくと思いますが、ブルーノート時代のプレイグラウンドの延長線上にあると思います。ブルーノート時代のペトルチアーニが好きな方なら、違和感なく聴けるでしょう。
たった3曲ですが、どれも15分以上の長尺の演奏です。
1曲目は晩年のマイルス・デイヴィスのおなじみのナンバー。
ケニー・ギャレットのサックスが、いい感じで喚いてます。ペトルチアーニは、まあ、いつも通りな感じ。
2曲目は、レニー・ホワイトのドラムソロをイントロにして始まる、マーカス・ミラー作の美しいバラッド。マーカスのベースソロをじっくり聴くがよろし。
3曲目は、軽快なテンポに乗って、清々しいメロディが流れる、ペトルチアーニの代表曲。ペトルチアーニ好きは、この曲のイントロを聴いただけで、心が弾むのを抑えきれなくなるでしょう。テーマが提示されたあと、雪崩のようにペトルチアーニの長尺のピアノソロに移行するイメージがあるわけですが、ケニー・ギャレットのソロで見事に肩透かしを食らいます。ジャムセッションらしく、メンバー全員の見せ場があります。個々の印象としては、ケニー・ギャレットはなかなかの好演を聴かせ、ビレリ・ラングレーンもいいです。レニー・ホワイトは控えめな感じで好感が持てます。そして、2chで指摘されているとおり、マーカス・ミラーのベースが浮いています。ところが、不思議なもので、それゆえ、エンディング時のテーマの美しさが際立っていたりします。変なの。
全体としては、ペトルチアーニのライブにしては、構成がカチッと決まってない感じですが、これは、ジャムセッションとしての性格が強いとも言えるでしょう。まあ、メンバーは豪華ですが、お父さんとのデュオよりも全然インパクトはないです。まあ、気楽に聴くのがいいでしょう。